「真夏のシンデレラ」視聴率と問題点

フジテレビ系の月9ドラマ「真夏のシンデレラ」。大問題作ですね…。
とにかく批判が多いです。「古臭い」「ベタすぎる」「トレンディードラマかよ」などなど。しかし、それらは果たして本当に正しいのでしょうか。
問題点を私なりにまとめてみましたので解説していきます。

・主人公・蒼井夏海(森七菜)について

職業はサップのインストラクター。明るくて、責任感が強く、困っている人を見ると放っておけない男勝りでサバサバした性格。父と弟の3人暮らし。父の経営するボロい店の運営と家事全般をこなす多忙な日々を過ごしています。
通常、ドラマと言うものは主人公が何かしらの悩みを抱えていたりするものなのですが、この主人公はなんと、何の悩みもないんです! そこが大問題!
一応、幼馴染の匠(神尾楓珠)に片思いをしているという設定なんですが、身を焦がすほどの恋をしているわけでもなく、付き合えたらいいし、付き合えなくてもまあOKくらいの軽いノリなんで、全然困っていません。
そして、家庭環境も、ちょっと貧乏そうでなにかとドタバタしていますが、この主人公はそこら辺をそつなくこなして、やはり困っているように見えない。

つまり、登場した時点で大満足の生活を送っているんですね。


そこに、いわゆる“王子様ポジション”の水島健人(間宮祥太朗)がやってきますが、され、これでキュンキュンするでしょうか。
するわけありません。だって、満ち足りた生活にやってきたちょっとしたイケメンでしかないのですから!
苦しい生活を助けるかのようにやってきたら、憧れて恋をするし、すがりたくもなるでしょう。でも現状(2話終了時点)で、水島に夏海が惚れる理由がゼロ。
恋愛ドラマとしてこれは、ちょっと致命的じゃないんでしょうか…?
だって、「真夏のシンデレラ」といっておきながら、夏海はかわいそうなシンデレラなんかじゃ全くないんですもん…。
ベタかもしれないけど、例えば父親の再婚相手の女性にイジメられているとかさ…。
ベタって言われるでしょうが、でもこのドラマは本来、そのベタを狙った作品なんですよね?
もっと水島が輝かないとキュンキュンしないのに、2話終わった時点で、水島のキュン要素がないんですよ。

結論

まあつまり、このドラマの問題点は、ベタなストーリーとか古臭い演出とかではなく、順風満帆すぎる夏海のキャラ設定になるのではないでしょうか。