マルフォイ大人気の理由はコレ!?「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」見どころ紹介
日本テレビ系の「金曜ロードSHOW!」で、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」が放送された。シリーズ3作目となる同作の見どころを、少し紹介していこう。
「ハリー・ポッター」シリーズは、「賢者の石」から始まり、最終章の「死の秘宝」まで全7作(映画では、「死の秘宝」がPart1、2に分かれているため全8作)。回を重ねるごとに、よりダークに、話は重く暗くなっていくのだが、そういった意味では、「アズカバンの囚人」はシリーズ最期の「明るいハリー・ポッター」と言ってもいいかもしれない。続く「炎のゴブレット」ではヴォルデモートが復活したり、死喰い人(デスイーター)が登場したりなど、一気にシリアスになるからだ。
それだけに、心穏やかに観られる「アズカバンの囚人」は貴重。コメディーチックなシーンもまだ多く、中でもドラコ・マルフォイの“ネタキャラ化”が進んだのは、この作品の功績といっても言いだろう。
それまでマルフォイは、ハリーのライバル的な立ち位置だったが、「アズカバンの囚人」では醜態をさらしまくるのだ。まず、ハーマイオニーに杖を突き付けられると、情けない顔で怯え、さらに直後、顔面にグーパンを食らって、仲間たちとともに逃走というなんともみっともない姿を披露。ほかには、透明マントを使ったハリーにからかわれて恐怖したり、授業中にヒッポグリフに蹴られてケガをして、父に告げ口をしたりなど、やることがとにかく小物なのだ。
「秘密の部屋」で、クディッチや決闘クラブでハリーと競っていた姿は見る影もない。マルフォイは「アズカバンの囚人」のこれらのエピソードによって、ヘタレの印象が定着し、ネット上で愛されるネタキャラになったのだろう。また、ファンの中では「アズカバンの囚人」の頃のビジュアルが、マルフォイ史上一番カッコいいと推す声も多く、イケメンなのにダサくて小物というギャップが、奇跡的にマッチングしたのも、マルフォイ人気上昇の理由かもしれない。
ちなみに、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは、マルフォイ役のトム・フェルトンが初恋相手で、「秘密の部屋」まで片思いしていたと明かしている。そして2019年には、仲睦まじい様子をインスタグラムに投稿していることから、ついに2人の間に熱愛疑惑が飛び出していた。
話を戻して、本作でもう一つ推したい見どころは、セブルス・スネイプ先生の意外な一面。スネイプといえば、グリフィンドール生に厳しく、とりわけハリーに対しては“嫌がらせ”をしていると思うほどのシーンもいくつかあった。
しかし「アズカバンの囚人」では、オオカミ男(ルーピンの変身した姿)を目の前にした時、まっさきにハリー、ハーマイオニー、ロンを自分の後ろに隠して庇うという、先生の鑑のような行動をしたのだ。このシーンは、シリーズを通しても屈指のファン人気の高いシーンとなっており、同時に、スネイプの“本性”が垣間見える、重要なシーンでもあった。
シリーズを全て観てキャラの本性を知った後に、改めて観ると別の楽しみ方ができる「ハリー・ポッター」。今回の放送は、見返すにはいい機会かもしれない。
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