ブロリーが田舎の純朴青年に!? 映画『ドラゴンボール超 ブロリー』

全世界合計で興行収入130億円を突破した大ヒットアニメーション映画『ドラゴンボール超 ブロリー』。

 今作では、90年代に放送されていたアニメ『ドラゴンボールZ』の劇場版に登場し、大人気を博したキャラ・ブロリーが登場。設定や性格などが改められ、半分くらい新しいキャラとして再びファンの前に姿を現した。

 原作者・鳥山明はブロリーの存在をすっかり忘れていたという、相変わらずのキャラ愛の無さ(誉め言葉)を明かしながら、ブロリーが登場する脚本を制作。『ドラゴンボールZ』ではパラレルワールド扱いだったブロリーの存在だが、今回、ついに正史に加わることになった。

 しかし、ブロリーの性格の変わりっぷりには、多くのファンが驚愕したようだ。

 以前のブログといえば、自分で〝悪魔〟を自称するほど残酷で非道な性格。自分の惑星に帰ることを夢見て、奴隷として働かされているシャモ星人たちの目の前で、ブロリーは「いつか自分たちの惑星に帰りたいと星を眺めていたな…。いつかは帰れるといいなぁ……」と語り掛けながら、惑星シャモを木端微塵に破壊した。

 また、悟空(カカロット)には、「息子(悟飯)はかわいいか?」と挑発したのち、悟飯をボコボコにする鬼畜行為を敢行。

 そして颯爽と助っ人に現れたピッコロに、見せ場を特に作らせることなく〝ムシケラ〟呼びして叩きのめす。果てには、ピッコロをサッカーボールのように蹴り飛ばし、ピッコロに〝ムシケラサッカーボール〟という汚名を着させた。

 さて、そんなブロリーだが、今回はなんと田舎の純朴青年のような性格に! 喋り方も片言に近く、素朴感が半端ない。

そして極めつけは、水すらない過酷な惑星で育ったためか、初めて飲んだ水に感動。こうして鑑賞者を、ブロリーを応援したくなるような気持にさせてくる。

実際、物語上はブロリーが敵ではあるが、監督のインタビューなどを見る方に、ブロリーに肩入れしなくなるように制作されていることが窺える。

「ドラゴンボールのアニメーション史上」最も完成度の高い今作。ぜひ大画面で見てほしい!