『サザエさん』で“アノことわざ”の本当の意味を知る!「勉強になりました!」

2024年3月3日

 2月25日に放送されたアニメ『サザエさん』では、「情けは人の為ならず」ということわざが登場。“誤用の定番”ともいえそうなことわざだが、これを機に正しい意味を知ったという視聴者も多くいたようだ。

 話題になったエピソードは、作品No. 8088「ご遠慮なさらず」。カツオのクラスでは、“電車で高齢者に席を譲る”ことが話題に。「お年寄りだと思って席を譲ったら、断られたことがある」という花沢さんに対し、「なかには怒りだす人もいる」「子どもから見たら大人の年齢なんてわからない」と共感する中島くんたち。そんななか、しっかり者キャラの早川さんは「声をかけて断られるよりも、譲ってあげればよかったなって後悔するほうがずーっと嫌だもの」と迷わず声をかけるようにしていると明かす。

帰宅後、カツオが早川さんの考えを家族に話すと、みな感心。これからは積極的に、席を譲ったり、または譲られたりしようと決意するのだった。

そんなある日、サザエは電車で前に座っていた女の子から、突然「あの… どうぞ!」と恥ずかしそうに席を譲られる。「なんで私に?」と不服に思つつ、「年寄りに見えるほど疲れた顔でもしてたのかしら」「肌がくすんでいるから?」とあれこれ原因を考えてはショックを受けてしまった。

しかしその翌日、街中でその女の子とその祖母とばったり遭遇。祖母は、女の子から昨日の出来事を聞いていたようで「孫が失礼しました」と謝罪。女の子が席を譲った理由として、以前、祖母がサザエから席を譲ってもらったことがあることを明かし、女の子はそのお返しがしたかったのだと説明する。予想もしていなかった理由に、サザエも一安心するのだった。

事の顛末を聞いた波平は、「昔から『情けは人の為ならず』というからな」と感心。聞きなれないことわざに戸惑うワカメに、カツオが「人に親切にすると、その人のためにならないから気を付けなさいっていう意味だよ」と教えるが、波平はすぐさま誤りを指摘。「人に親切にすれば、やがては巡り巡って自分に返ってくる。だから人には親切にするものだというのが本当の意味だ」と正しい意味を説明すると、サザエは「カツオの言った意味とはまるで正反対じゃないの!」と驚愕。みなでことわざへの理解を深めるのだった。

もはや“誤用の定番”ともいえることわざだが、これを機に知ったという視聴者からは「俺もカツオと一緒で逆の意味だと思ってました…」「30年以上勘違いして逆の意味かと思っていました! 勉強になりやした~!」「サザエさんで頭良くなった」などと学びの声が続出。また、「今の日本に必要なワード」「これいい言葉だよね。 誰かの為に何かすれば自分にもいい事が返ってくるかもね、的な。 意識すると言うより、自然にできたらいいよね」などの反響もあがっている。

自分のため、他人のために外出自粛が叫ばれるこのご時世。多くの人に響くエピソードになったようだ。